本郷菊富士ホテル跡
「本郷三丁目から大学の方へ向かって行くと、
燕楽軒ーといっても今の人には解らないが、当時は有名であった洋食屋があり、
その洋食屋の角を左へだらだら下りの道を二町ほど行き、
そこから右へ坂を登ると女子美術学校があり、
その校舎の前の横町を左へ突き当たったところにその宿屋はあった。
高台で見晴らしがよく、静かな環境であった。」 広津和郎『年月のあしおと』
「このホテルは崖の角の上に立っているので、
玄関の突き当たりの階段の横から下りる地下室になっている食堂にいながら、
近所の家の屋根が見下ろされ、町の谷あいを越えて、
遙かに真砂町から春日町あたりまでの家々が眺められ、
また別の方は空の方が多く見えた。」 宇野浩二『文学の三十年』
当時の主な止宿者。
石川淳、宇野浩二、宇野千代、谷崎、直木、広津和郎、安吾、白鳥、真山青果、夢二、
宮本百合子、湯浅芳子、大杉栄、伊藤野枝等々・・・。
燕楽軒ーといっても今の人には解らないが、当時は有名であった洋食屋があり、
その洋食屋の角を左へだらだら下りの道を二町ほど行き、
そこから右へ坂を登ると女子美術学校があり、
その校舎の前の横町を左へ突き当たったところにその宿屋はあった。
高台で見晴らしがよく、静かな環境であった。」 広津和郎『年月のあしおと』
「このホテルは崖の角の上に立っているので、
玄関の突き当たりの階段の横から下りる地下室になっている食堂にいながら、
近所の家の屋根が見下ろされ、町の谷あいを越えて、
遙かに真砂町から春日町あたりまでの家々が眺められ、
また別の方は空の方が多く見えた。」 宇野浩二『文学の三十年』
当時の主な止宿者。
石川淳、宇野浩二、宇野千代、谷崎、直木、広津和郎、安吾、白鳥、真山青果、夢二、
宮本百合子、湯浅芳子、大杉栄、伊藤野枝等々・・・。
by wpcl_10040
| 2009-12-24 17:05
| 散歩